花田裕之 / ROCK'N'ROLL GYPSIES
購入場所 BOOK OFF八王子堀之内店
購入価格 1CD¥950−¥200=¥750(定価¥2,000)
備 考 オリジナル1995年、デジタル・リマスタリング
久々のブック・オフ・ネタでございます。
これまた久々訪問したオフでは平日限定割引として¥950CD、2枚で¥1,500&¥1,250CD、2枚で¥2,000セールをやっておりました。しかし、1枚を見つけても2枚見つけるのが難しいんです、最近のオフ価格は。
以前オフで定番だった¥950、¥1,250CDは少なくなり逆に最近はそこそこ良いものは¥1,550ですからね。
その中で今回、見つけたのが花田裕之の1995年の東芝EMI時代にリリースされたソロ・アルバム「ロックンロール・ジプシーズ」です、プロデュースが小西康陽氏でこれが小西氏らしくないのが逆に良いブルージーなロックンロール仕様、バックは元ルースターズのメンバーで井上トミオ、池畑潤二、下山淳が参加。元後期ルースターズのメンツと言ってもルースターズのようにならないところも良し。花田裕之らしくない未練たっぷりのラヴ・ソング「汽車はただ駅を過ぎる」が気に入ったりする。「ランブル・ハート」は90年らしくないこれまたオールドなロックンロールだがこのスタイルは彼に似合っているね。ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」テイストの「オン・ザ・ロード・アゲイン」もカッコいい。結構はまって最近はよく聴いていますね。
それにしても90年代の消費音楽化された日本でよくリリース出来たなってのが今の感想かな、21世紀となった今、ベテラン・ミュージシャンがこのようなロックンロール・アルバムをメジャーから新譜としてリリースするのは難しいでしょうね。
花田裕之は結構、幸せなミュージシャンかもしれない、自分のペースで好きなスタイルで音楽活動することは稀なんじゃないかな。現在はインディーズから新譜をリリースしているようだしね、自分のペースで活動できるのはなかなか出来ないからね、音楽活動に限らずね。
収録曲
01 Love Heart(作詞:柴山俊之)
02 汽車はただ駅を過ぎる(作詞:花田裕之)
03 田舎者(作詞:花田裕之)
04 ランブル・ハート(作詞:花田裕之)
05 Honey Bee(作詞:花田裕之)
06 夢中で(作詞:SION)
07 ロックンロール・ジプシーのバラッド(作詞:小西康陽)
08 yo yo(作詞:SION)
09 オン・ザ・ロード・アゲイン(作詞:花田裕之)
全ての作曲:花田裕之
アレンジ:ロックンロール・ジプシーズ(花田、池畑、井上、下山)
このアルバムは傑作ですよね。
これを作れたから現在の花田があるという感じです。
花田史上の「中興の祖」みたいな感じですかね。
試行錯誤を重ねた東芝初期4枚のあと、ようやくねらいがさだまった感じで、そこを見守っていた小西氏の役割も大きいと思います。
現在の花田裕之も好きなので、あ〜、やっぱりこれは試行錯誤を重ねての傑作なんですね!このチャンスを与えた当時の東芝EMIのスタッフも粋ですよね。今ではすぐに売れないとダメみたいな風潮ですから、この頃は今より恵まれていますね。
小西氏の好プロデュースも素晴らしいです。