ジュリアン・コープ著 / ジャップ・ロック・サンプラー
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価 格 1book¥2,940−¥271(アマゾンギフト券)=¥2,669
備 考 オリジナル2007年、奥田佑士訳、白夜書房発行、初版

途中までしか読んでおりませんが、マニアな音楽ファンにたくさん読んでもらいたいので、「こんな本出たよ」的な記事です。
それにしても、とてつもない音楽研究本が発売されました。サブタイトルが「戦後、日本人がどのようにして独自の音楽を模索してきたか」。
ミュージシャンのジュリアン・コープが戦後からの日本の音楽を研究しそれを本にしちゃったのです。戦後の連合軍が統治した頃から語っていると思ったら、それより遥か前のペリー提督の黒船襲来から語っているから驚きだ。そしてメインの60年代、70年代の日本ロックの創世記について書いております。これはスゴイ!
自ら日本おたくではないと断言しているがこれはもうオタクを超えた、実はコープは日本人ではないかと思ったくらいです。
今はエレキブームの章の前まで読んだが1960年代初頭の現代音楽、実験音楽の研究だけでも驚きの連発、外国のミュージシャンが黛敏郎や一柳慧、高橋悠治を詳しく語れるのは彼だけでしょう、また独断と偏見さも充満、事実誤認の箇所も多く、それらについては下段に注意書きとして訳者が訂正しております。
まあ最終章の好きな日本のアルバム・ベスト50はコープ個人が好きなアルバムとあって、それが全てではないにしろ、要は西洋文化に隷属されていない日本の独自の文化のフィルターを通した音楽が好きみたいですね。
フラワー・トラヴェリン・バンド、裸のラリーズ、スピード、グルー&シンキ、JAシーザーを上位に上げているのが彼のお好みのようで(あと裕也さん:笑)、それぞれ独自な観点で語っているようだ、今上げたバンド単独で書いた章もございます。よくぞ言葉の壁を乗り越えて詳細に調べ本にしたものだとホント驚きの連発でございます!
本人は2回くらいしか来日していないみたいだし、これはもう脱帽です。
故・黒沢進さんとは対談して欲しかったな〜って思いましたね。
日本のロックファンだけでなく、外国人ミュージシャンから見た日本の音楽という点でマニアな音楽ファンには面白い本となるでしょうね!章に出て来るミュージシャンの数も半端じゃあないから!!

そういえば10月に日本のロックドキュメンタリー映画「ロック誕生」っていうのがやりますね。ついに動くはっぴいえんどが見れるそうですよ!!あ、もちろん裕也さんも出てます(笑)めでたく岡林も復刻するし、秋から冬にかけてジャップ・ロックが熱いですね!

日比谷野音観ました~~~って大昔じゃんww
変態ぽいなと思っていましたが、
こんな本まで出してド変態ですね!!
でも、ここまでやると逆に気持ちいねww
きっと買いますこの本!!大介さんご紹介ありがとうございます。
現在、グループサウンズの章を読んでおりますが、これはめちゃくちゃ面白い!コープ氏はその中でモップス、ゴールデンカップス、ジャガーズを高評価しております、逆にタイガースは裕也さんから離れたらダメになったと。とにかく研究に費やした時間は半端ではありません、これ全部間接取材なのが凄いです。とにかくオススメ、早く先が読みたいですよ〜〜。
「ロック誕生」は凄く楽しみ!当ブログは当然取材して記事に致します!裕也さんの音源や映像はたくさん聴きたい、観たいですよ!日本のロック万歳!
絶対に日本人でしょ?って外国人の感覚を超えて日本人になりきっているところが凄いんですよ。
読むと奥が深くて、ホント面白い!読んでいて新たな発見もございます。これ絶対オススメ!是非読んでね!
>とくにブックオフのカテゴリ。
最近のブックオフ発掘はホント不発気味でスミマセン(苦笑)まだまだ面白い発掘はあると思うのですがね〜、お盆休みにでも開拓します(笑)
この本ですがジュリアン・コープが書いたってところが衝撃的、そして読んで更に衝撃が来ると思いますよ。以前ラリーズの音源を集めていることは聞いたことあるのですが、ここまで研究していると事実誤認はあるにせよ、日本の音楽評論家の面目丸つぶれですよ〜、とにかくすごい日本のロック本、太刀打ちできる方は故・黒沢進さんだけに対談は実現して欲しかったですね。
読めば凄さが伝わるとんでもない本ですよ〜〜〜。