PANTA / KISS & 唇にスパーク
購入場所 HMV通販
購入価格 2枚で¥5,000
備 考 オリジナル1981&1982年、デジタルリマスタリング


8/8発売となると圧倒的にライ・クーダー・紙ジャケ・コレクションが人気あると思うが、予算の関係で断念、その代わりってわけではないが日本のロックからPANTAの問題作が紙ジャケ&デジタルリマスタリングで再発された。
所謂PANTAの「スウィート路線」ってやつ、当時聴いたファン、ファンクラブでは不買運動と今では考えられない行動に出た「KISS」、トヨタのCMソング「レーザー・ショック」収録の「唇にスパーク」、実はPANTA自身がドリーミーなポップスは大好きだったみたい。
確かに今聴いてもその「軽さ」はございます、脳天気なシンセがやたら響きます、そして詞もかなり甘め(笑)当時PANTA自身も「当時のファンは面喰らったろうなー」と述べております。そうでしょうねー、頭脳警察での日本赤軍がどうだとか革命がどうだとか、PANTA&HALでの硬派なイメージで今までやってきた中でこのスウィート・ポップは当時のファン、後頭部を殴られた感覚だったことでしょう。
「唇にスパーク」から「アイススティックにオレンジ・マーマレイド」なんて頭脳警察からのファンから見ればショッキングなタイトルでしょうな。
僕は当時、頭脳警察はセカンドがやっと聴けて、HALの「マラッカ」等もラジオで後追いで聴いたくらいでしたので、このポップさにはそんな衝撃は少なかったような気がします。
でもPANTAは自分からやりたかった路線だったようです、このようなラヴ・ソングは自分で消去していたけど、今なら書ける、そう、PANTA自身やりたいことやっていたわけです。
当時のスタッフもめちゃ寛大でしたね、今のバンドやレコード制作スタッフでは売ることだけを目的としているのでこんな大胆な制作は出来ないでしょうね。
当時の不買運動を逆にプロモーションにしたりと心に余裕があるのも素晴らしい、またアルバムからファンに「ついて来い!」と言うメッセージも伺える。
この問題作があってこそまた新たなPANTAが生まれたと言っても過言ではないでしょう。
その後にロック路線に戻った「サルベージ」そして名盤「クリスタルナハト」を生むわけです、いやー本音で制作する音こそロックでしょうな。御本人も「いくら相手が理論武装しても本音には勝てないよ」と述べております。さすがPANTAですな、PANTAの政治思想に異義はありますが、その音楽魂は共感しますね!
「サルベージ」「16人格」「反逆の軌跡」「クリスタルナハト」は多分買うと思います。
収録曲
「KISS」(オリジナル1981年)
01 悲しみよようこそ
02 涙にさよなら
03 ひとりぼっちのモーニング
04 ラジオと貝殻
05 霧の中の恋人たち
06 裸足のボニータ
07 恋のクレセント・ムーン
08 真夜中のパーキング・ロット
09 涙のサンセット
10 想い出のラブ・ソング
「唇にスパーク」(オリジナル1982年)
01 P-WAVE
02 Hipにストライク
03 レーザー・ショック
04 アイススティックにオレンジ・マーマレイド
05 渚にて
06 双子座にジェラシー
07 Doggie Maggie Boogie Woggie
08 キミに帰りたい
09 想い出のスノー・キャンドル
10 君かげらふも

NHK-FMのおかげで、「1980X」の頃からリアルタイムですが、
たしかに「KISS」の1ヶ月前に「頭脳警察2」が再発されたので「KISS」は当然レンタルでした(笑)
92年の全作品再発の時もこの2枚は買わなかったので、今回初めてCDで(20何年振りに)聴きました。
「KISS」に関しては当時と特に印象は変わりませんが、「唇にスパーク」はおっしゃる通り、伊藤銀次のアレンジ、こんなに軽かったかな?と。今の感覚で大胆にリミックスしたら面白かったかもと、失礼ながら思いました。
2月に「CACA」発売ライブを観ましたが、頭脳警察なし、ソロ〜HAL時代の曲が多くて嬉しい選曲でしたが、なにより57歳でボーカルがまったく衰えていないのが驚きでした。
「KISS」の頃で31くらい、その年で頭脳警察とPANTA&HALを終えてたというのも、別の意味ですごいと言えますが。
ボクはソロ作では「RED」がサウンド的にも社会的な歌詞も含め最も好きです。その辺りまた次の機会がありましたら。
熱いコメントありがとうございます。
今回は新しい解説にPANTA氏のインタヴューまで付いてなかなかいいなと、強いて言えば帯も再現して欲しかったなー。
伊藤銀次のポップなアレンジ、これにはびっくりでした。「唇にスパーク」からの1曲目「P-WAVE」は解説を読む前に佐野元春の「アンジェリーナ」と思ったくらいです。
>「KISS」の頃で31くらい、その年で頭脳警察とPANTA&HALを終えてたと
そうなんですよね、僕だったらHALは終わらせたくないな〜、31でやることはやったって達成感があったんですかね、好きなことやってまた生まれ変わる?って言うんですか、そこが凄いんですよね。久々ライヴに行きたくなりましたよ。
PANTAのアルバムはこれからも紹介していきますのでヨロシクお願いします、確かに「RED」もいいアルバムですね!

イカ天の審査員とか、ワイルドな人生だったと思いますが、天国の入り口で神様にケンカ売って人間界に引き戻してもらえませんかね、合掌。

> ”え、この人、三億円犯人に疑われた人?”と頓珍漢な連想してました
頭脳警察の1stのジャケットは本当に刺激的でしたね笑
PANTAさん、結構曲提供多かったですよね。
レコード会社を超えたPANTA WORKSのリリース希望です。
一度、生還からのメッセージが人間界に戻ったのかな~なんて思いましたね。
そのPANTAさんの表情がとても良かったですね、またライヴが出来るって表情が素敵でしたね。
6月にライヴが出来て、PANTAさん良かったのではないでしょうかね。