TBSラジオ 「TABOO SONGS 〜封印歌謡大全」を聴いて
この番組は表現が不適切、また何らかの理由で封印された曲、要するに放送禁止となった歌を検証し、その曲を放送する番組。番組放送前から新聞、ネットではかなりの話題となっておりましたね。
2時間番組でしたので、久々120分のカセットテープ買ってこれまた久々エア・チェックしました(笑)
やっぱり時代背景に影響あって戦前、戦時中は楽しい歌やお色気ものはNGとか戦後でも歌詞が過激、歌詞が猥せつ等で放送禁止となったものが紹介された、放送禁止歌とか放送禁止用語ってのは放送局の自主規制なんですよね、ちょっとヤバイから放送控えようって感じか。
梅宮辰夫「シンボル・ロック」
畑中葉子&ビートたけし「丸の内ストーリー」
は表現がわいせつってことらしいが、今聴くと笑える。
また、出所後初の放送らしい、克美しげるの曲も放送された。(克美しげるの場合は、被害者のことを考えると、放送界から抹殺、CD化も一切されないことは致し方ないだろう)
その放送局のちんけな自主規制はどうでもいい、その規制は緩めればいいだけのこと。中には放送禁止歌の中には普通にCDとして売っている作品も多いが、CD化もされずに「なかったこと」としてしまう排除することが危険だと思った。
加山雄三「びっこの仔犬」
ちあきなおみ「恋のめくら」(放送では未です)
モップス「ブラインド・バード」(放送では未です)
等は
未だCD化されず、しまいには「発表されていない曲」扱いに感じる、それをなかったこと、臭いものにはふたをする、排除する風潮が一番危険なのではないかと。
加山雄三の「びっこの仔犬」はとても優しげな歌で、いい曲ですよ〜。
有名な岡林信康「手紙」では当時、この曲を通じて差別に関しての問題を考えて欲しいと訴えているのに、それを放送禁止にすることが差別なんではないかな?
2時間あっと言う間でしたね、もうちょっと封印された原因、時代背景等を深く掘り下げても良かった気がしないでもないが、第2弾、第3弾も是非やってほしい企画でしたね。克美しげるの歌が放送できたからってこれで満足しないでくれよ〜→著者の石橋春海氏にもの申す。
そう言えばアナーキー「東京イズ・バーニング」も「なかったこと」扱いにされていないか〜?


知りませんでした。
。

明菜は「ジプシー」と言う言葉が、ミスチルは「ノータリン」がダメだそうです。じゃあポップ・グループの「ジプシー・キングス」は良いのかって矛盾点もあります。
最近、昔のアルバムがオリジナル通りに復刻されません、どうも差別とされる言葉がロボット的に機械的にはじかれているとしか思えません、これでは全く文化が発展しない、もっと真剣に正面からぶつからないといけないと思っております。最近は特に言葉に過敏な時代だから尚更です。

ちょっと毛色が違いますが、有名どころの「神田川」の24色のクレパス。よくクレヨンと歌いなおしたという話を聞きますが、私が小学生の時にTV
から録音したテープではその部分が思い切り消されています。それも
NHKの仕事とは思えないような雑な仕事で。リスナーをバカにしてます
な。でも今の時代ではドライブの時にかけると喜ばれます(笑)。

NHKの手段ですね(苦笑)、昔ダメだった曲を今にOKしておいて「過去にダメにしたことはありませんよ」ってこれまた「なかったこと」にするのはNHKの得意パターンのようです。
「神田川」はクレパスが登録商標でダメってホントPOORな放送局ですよね。その部分を消すところにまたしても「なかったこと」を感じさせます。
この本読んでいると、意外な歌が禁止、自粛な目にあっております。ちょっとどころかかなり過敏ですね。
桜井氏は歌詞通りに「ノータリン」って歌っているところをNHKがテロップで「頭では足りん」としたそうです、それを禁止にさせる考えが実は差別なんだと思います、封印することは解決にはならないですよね。
放送禁止歌、放送禁止用語、どれも放送局の臭いものには蓋をしろ的な自主規制なんですよ。

昨日コメントしようと思っていたのですが、あまりにも眠くて9時半には床についてしまいました。"床につく"でふと思い出したのですが、S○Xを想像させるということで、サーカスの「愛で殺したい」(名曲!)も放送禁止になった記憶があります。~シーツの中で愛がからまりあって~ってモロなんですが、想像させる歌詞だけなのに禁止だなんて不思議な感覚がありました。このサーカスの曲が1979年、このころからブラックジャックや、ちびくろさんぼ、ウルトラセブンなど漫画やテレビの世界でも差別やわいせつなどの表現が厳しくなってきたかと思います。でもそのころって、規制するにも規制の基準がまったく整ってなかったんですよね(今もですが)。だからなんでもかんでも「臭いものには蓋」になっちゃったんですよね。 でも、実際今回の麻生さんのケースもそうですが、アルツハイマーの患者が怒るのも無理は無い。もしかすると知能障害の人が「ノータリン」と聞くと激怒するかもしれない。それはやはり配慮が必要なのかもしれません。とは言うものの平気で日常会話に「片手落ち」なんて言ってしまっているのですが........ (続く)

ちょっと違うケースが、daisukeさんはじめ皆さんがおっしゃっておられるNHKのケース。「クレパス」「ポルシェ(プレイバックPartII)」など民放ではまったく問題が無い(CM提供会社とかぶらなければ)単語をNHKでは違う単語に変更することにより回避する。これは、企業の体質からして何かどうしようもないと思います。逆にそのまま「クレパス」「ポルシェ」って歌詞で歌ったら「NHKはCMしていいのか!」なんて苦情も来そうです。
ちょっとズレてしまいましたが、「封印作品の謎」という本も出ていて先日図書館で借りました。読んでいるうちに、作者側からの思惑も、出版社側からの思惑も両方かなえることは不可能(よほど明確な線引きをしない限り)だと思いました。
長々とすみませんでした。
僕たちはいつのまにか「放送禁止歌」「放送禁止用語」が聴いてはいけない、使ってはいけない風潮に翻弄されている気がします。
歌の歌詞、メロディを聴くと、個人的には差別を感じさせないのだけど、その言葉だけが一人歩きしているんですよね。
悪意が無ければその言葉を使っていいのかとかそういうのではなく、言葉の意味を一から考えないといけないのかもしれません。
いい歌なのに、その言葉に敏感になってなんでも排除することは何の解決にならないと思います。
「封印作品の謎」「封印作品の謎2」は僕も読みました。近く記事にしたいなと思っております。