購入日時 2020年7月20日
購入場所 BOOK OFF 国立駅南口店
購入価格 1 中古文庫¥420(当時定価¥680+税)
備 考 オリジナル2004年、ちくま文庫発行

大槻ケンヂ氏、この人の音楽は積極的には聴かないけれど、映画の趣味が似てこの本で書かれている「変な映画」に関して実際自分も観た映画も多く、共感を得るところが多いのです。
あ、思い出した筋肉少女帯のライヴを91年の8月、佐賀県鳥栖駅前の空き地で開催されたFMW主催の大仁田vsサンボ浅子の電流爆破の前座で観た記憶がございます。あの時は東京から佐賀まで友人の車で行ったんだよな、イベント終わった後、即東京へ戻る。今じゃあ考えられないね(笑)1曲目が「これでいいのだ!」を思い出した。そのイベント、FMWのプロレスの他に著名なミュージシャンが出演し、泉谷しげる&ルーザー、ブルーハーツなんかも出演したプロレスとロックのイベントでした。主催者発表55,000人はかなり水増しした観客数だね。このイベント、結果大赤字と聞きました。
脱線しました。趣向が大槻ケンヂ先輩と似ているのです、年齢は自分より一つ上、同じ東京在住だし、お互い独身なのも親近感が沸きます(笑)
大槻先輩(年齢が一つ上なので先輩とします:笑)の文章が面白い、変な映画を観た同志なら一層面白い、自分は90年代に名画座に通ってましたからね。自称映画通を目指して、その日しか上映しない映画なら有給休暇を取ってまで行ったし、レイトショーなら2時間残業して中野武蔵野ホールへ行ったものです。今では考えられない行動派だったんです。もしかしたら大槻先輩とすれ違っていたこと間違いなし。
でも大槻先輩の情報量、観た映画の種類、文章力は全て上、しかも面白い!2日程で読めてしまう。

好きな映画はゾンビってのも重なるんだよね。ゾンビ映画の痛いところを突く当時の同級生のお話や、大槻家の映画のお話が面白い。
また映画の感動は人それぞれに納得、感動するところそこー!?とか映画「トカレフ」の論理の飛躍が読んでいて爆笑の連発、本当に大槻先輩の文章力に尊敬する、文章を書くのなら大槻先輩のようになりたい!
激眠映画の代表格・ビクトル・エリセ監督の「ミツバチのささやき」と「マルメロの陽光」は実際に自分も通ぶって高田馬場のミニシアターへ2本立で観に行って当然のように寝たことも同じ!終わる一歩手前でカッと目が覚めて観た気分になるのは不思議な光景だな。特に「ミツバチのささやき」の終盤のあの閃光、今でも記憶に残っているよ。内容は寝てたので全く覚えていないですが(笑)もちろんあれからその映画、観ておりません。
巻末の江戸木純氏の解説で実際、「マルメロの陽光」はカンヌ映画祭上映の時でも鑑賞者が船を漕ぐ船頭さん状態(笑)続出だったそうだから笑える!
これを面白いと言った当時の会社の先輩であるケンケン先輩も絶対に寝たな、通ぶった先輩も大好きです(笑)
普通の映画ファンが読んでもチンプンカンプンな内容ですが、一度でも映画通になりたかったヤツらにとってこの本は素晴らしい出来です。
但し文庫版ですと三留まゆみ氏のイラストの文字が小さくと読めないので単行本を手に入れることにした!
またこの続編もAmazonで安く買えたので入手した。またしても無駄遣いだな(笑)