無駄遣いな日々

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大型古本店ブックオフに眠る廃盤CDを発掘せよ!

佐野正幸 著 / 1988年10・19の真実 [近鉄 - ロッテ]川崎球場が燃えた日

到着日  2019年8月20日
購入場所 Amazonマーケットプレイス
購入価格 1中古CD送料込み¥378
備  考 オリジナル1995年、2005年10月15日初版、光文社知恵の森文庫発行 淡口×阿波野対談、近鉄合併憤怒記特別書下ろし収録。解説・小関順二
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40~50代のプロ野球ファンならこの試合の印象は今でも記憶に残っていると思います。元近鉄百貨店勤務、元近鉄応援団長の故佐野正幸さんの名ノンフィクションです。今更ながら読んで、YouTubeで観られる当時の映像(ニュースステーションとの併用が面白いです)を観ながら読むと面白いです。自分はこの試合はジャイアンツファンでもテレビに釘付け、当時の常勝西武ライオンズより判官びいきで近鉄バファローズの逆転優勝を願ったものです。

著者が川崎球場まで向かう京浜東北線の中から、残念会の麻布のスナックの出来事まで事細かく書いております。試合風景は当時の映像を観ると思い出しますね。著者の近鉄ラブが半端ない。元々は阪急ファン、ファンレターを機会に交流が芽生えた故西本幸雄監督が近鉄の監督になってから鞍替え、そこからのチーム愛はこの著書から伝わってきます。

またプロスポーツチームを応援する気持ちはみんな共通項あるなと分かるところ多数、それを自身の応援するチームに当てはめれば納得できます。
「大丈夫と思った時が負け」「最後のバッターがアウトを宣告されるまで優勝は信じない」、だけど根拠ない、「あいつら、もしかしたら、やれるんじゃないか!?」と変な魔力?に洗脳されるのは妙に納得してしまいますね(笑)

著者はこの試合をきっかけにパ・リーグに陽が当たったと述べております。今はセ・リーグ、パ・リーグの実力、パの方が上に感じるもんな。
やはりこの試合、ダブルヘッダー第1試合で劇的勝利した時に、ロッテは負けてくれる、優勝間違いなしって変な空気感を感じていたそうですね、しかしそこだ立ちはだかるロッテの壁、最後の意地が凄まじい!結果負けはしなかったが勝てなかった、勝てないからパ・リーグの覇権を獲れなかったってことでしょう。
第2試合の流れは近鉄なのに(福山義父、真喜志の連続びっくりホームラン、主砲・ブライアントの勝ち越しホームランで普通勝てるよ)それでいて勝てなかったのは、なんだったんでしょうね。

これプラス、ロッテ側の意見を聴きたくなりましたね。現オリックス監督の西村監督の逸話で最後のバッター、羽田への守備位置は彼のバットコントロールから流し打ち出来るようセカンド側に守備していたらセンター返し打ってきて仕方なしにダブルプレーを選択するしかなかったことや、有藤監督の執拗な抗議(2塁牽制球タッチアウト)は何年かして「あれはアウトだった」とか!またロッテファンの当時の声とかどうなんでしょうね。出尽くした感ある10・19ですが、色々とこの日の試合の本は読んでみたいですね。
佐野正幸 著 / 1988年10・19の真実 [近鉄 - ロッテ]川崎球場が燃えた日_b0042308_12044175.jpg
文庫化により「淡口×阿波野」対談、近鉄合併憤怒記特別書下ろしを追加収録です。激高なオリジナル単行本より、こちらの光文社の文庫本が色々読めてお得です。古本でも安いしね。

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by daisuke_Tokyocity | 2019-09-14 12:30 | 食べ物 | Comments(0)