大都会PARTⅡ 第44話 殺人捜査
監督 村川透
脚本 金子成人
撮影 金宇満司(J.S.C)
ゲスト 長谷川明男
やっぱり好評、大都会シリーズ(笑)
いつもアクセスありがとうございます。
年末ですが、頑張ってアップします。
車内で何やら後部座席の男が運転席に座る男を脅迫しております。「100万円用意しろ!」
事件が発生しました。向かうは現場の大進ホテルのある客室。あららクロさん、咳ゴホゴホで風邪を引いているようですね。
その脅迫した男、大阪の印刷業経営・津山が水死体で発見された。当初の捜査では睡眠薬と酒を飲んで風呂の中で溺死と事故死扱いだったが・・・
現場で丸さんが「ひとりなら浴衣を着ているはずだが、全く着ていないこと」またクロさんの推理で割れたグラスが津山の死後に割れたことが判明し、殺人事件として再捜査となった。そんな時・・・
津山の妹が上京してきました。津山は資金繰りのため外事省役人の白木(長谷川明男)に会うことになっていた、また津山のひとり娘が当時大阪勤務の白木と付き合っていたが、白木が一方的に別れたため、その娘は自殺してしまったこと、よって白木から慰謝料をふんだくることを妹に告げていたのだ。
妹からの証言から城西署捜査課は外事省役人・白木を調査することとなった。
しかし相手が相手だけに、山本課長は決定的な証拠を掴んでから逮捕するようきつく指示するが・・・
白木は近日中に米国へ異動、トクは「別件でも挙げちゃいましょうよ」と逮捕する気満々!
早速、事情聴取するクロさんと神、死亡推定時刻の31日の21時頃、白木は有楽座で映画「オルカ」を観ていたこと、その映画館で客同士でトラブルがあったこと、観た後は銀座のクラブへ行ったとのこと。アリバイがあったのであった。
なつかしい映画「オルカ」のポスター、東宝東和創立50周年ですか。今回は東宝東和とオルカのタイアップでもありますね。
有楽座の支配人に聴いたところ、31日の21時の回には確かに客同士のトラブルがあったとのこと。
また映画を観終わった後のクラブでの聞き込みでも白木は店に居たことが証言された。この段階ではアリバイ成立・・・。
本当に「オルカ」を観たかどうか、捜査課の取調室でストーリーを録音するトク、このマイクを持っての聴取、「探偵物語」で使われてますな。
苛立ちを隠せないトク、白木の背中で拳銃を一瞬ちらつかせます(笑)、さすが城西署の暴力刑事ですな(笑)
その白木の喋ったオルカのストーリーを映画関係者に確認してもらったら完璧とのこと。試写会もなし、シナリオの公開もなし。観たとしか思えない・・・。
映画が始まる前のCMまで覚えている白木に更に疑いの目が、アリバイ成立のために懸命に覚えたとしか思えないことから更に捜査を強化、白木行き着けの銀座のクラブのホステスを洗っていくと・・・
ひとりは太田清美というホステスが上がり、
トクが捜査したもう一人の怪しいのが村川透子(むらかわとおるこ)(笑)、今回の監督、村川透氏をひねったおふざけ演出(笑)
そのアドリブはクロさんが「透子?」と反応したものの、山本課長は全くの無視!でした(笑)
そんなアドリブを横に、白木が城西署に白木の婚約者まで巻き込んだことに抗議の訪問、「外事省として圧力をかけ君達の立場が危なくなるよ」と警告、山本課長はタジタジでしたが、しかしクロさんやトクは引きません、クロさん「証拠は必ず掴みますよ!」
太田清美が白木の愛人と分かり、太田へ事情聴取へ向かうクロさんとトク、クロさん、風邪がひどくなっております。
トクの誘導捜査?で清美はオルカの上映時間帯にはクラブに居ないことがわかった。
あれ?白木って婚約者居るんだよな?そういえば明日アメリカへ行くんだよな~、自分と結婚すると思っていた清美は顔面蒼白、清美は白木にとって遊びだったんですね(悲)
清美は白木の婚約者の実家に電話で確認、米国で式を挙げることまで聞いてしまいショックを隠せません。
証拠が掴めず煮詰まった感じの城西署捜査課、しかしクロさんが白木宅を訪問したときの一シーンを思い出して・・・
白木がミニテレコを捜査していることを思い出した!
清美が31日21時のオルカを鑑賞し、その映画を録音そしてそのストーリーを白木が聴き、更に完璧にするために、白木は翌1日午前中の回を観ていたと推理したのだ!
再度、有楽座の支配人に31日の最終回と1日の初回に何か違いはないか確認すると
映画のCMの内容が異なることがわかったのだ。
31日のダイヤモンドリングに出演する夫婦が若く、1日は月が入れ替わって同じ音声でも出演する夫婦は老夫婦なのです。
弁慶、サルの尾行から巻いた白木は清美と会っていた。清美は映画を行かせたのはアリバイを成立させるため、また殺人を問い詰めたら、白木はあっさり「そうだよ」と認める、そして白木は君は邪魔だから死んでもらうと睡眠薬を飲ませ、車に乗せて坂道を下らせて事故死させようとしたのだ。ひどいヤツだ!
羽田空港から18時の飛行機で婚約者と一緒に米国へ向かう白木だったが、クロさんらが緊急逮捕に踏み切る!
そして清美は瀕死の重傷で渋谷病院に運ばれる、宗方先生の腕で清美は助かったのであった。
丸さんが清美のかばんを落とすと、何やらミニテレコが出てきました。
有楽座で事情聴取、白木が見たダイヤモンドのCMは老夫婦と自信をもって話したが、、、それは1日のCM。
31日は若夫婦だったんですよと告げられると動揺を隠せない状況に!
それでも白木は見間違いかもしれないと必死の抵抗をするが・・・、ん?なんだか聞いたことあるような声が・・・
やめてくれ~!と叫ぶ白木。実は清美は先ほど会っていたときの会話をミニテレコで隠し録りしていたのであった。それを公開され、観念の白木であった。清美はしっかりと白木を復讐していたのだ!
白木を殺人容疑で逮捕となりました!
さてとみんなで帰りますか~と外へ出たら、トクがクロさんの風邪が移ったようでくしゃみの連発です(笑)
クロさんから「移ったな!」なんて突っ込まれております。それにしてもくしゃみしすぎですね、見物客?も笑ってます。
くしゃみの止まらないトク、みんな笑顔なんですね。なんでそんなにくしゃみするの?
カメラがズームアウトすると後方に角川映画の「人間の証明」の看板が写っております、お~、これはトクの出演映画じゃあありませんか。このくしゃみはクロさんの風邪が移ったのと噂されてくしゃみの二重の意味があったんですね(笑)思い切り「人間の証明」が写っておりますね。そしてさりげなく「人間の証明のテーマ」が流れます、流石ですね!
大都会PARTⅡでは珍しい推理タイプのお話でしたね。金子成人の脚本はどれも面白いね。
村川透&優作のアドリブ演出も絶好調、クロさんもしっかりアドリブしているところはさすがです。
今日もなんとかアップ出来ました。次回も期待してくださいね!
私、徳さん出張でいなかったとばかり思っていましたが、「俺の拳銃」記憶がごっちゃになっていました(^_^;)
だから、白木の抜群の記憶力には私も不思議に思ったものです。
村川透子!こんなアドリブあったんですね!
夏居鳥子以上のアドリブ、クロさんの表情すんばらしー。
最後の人間の証明の看板のシーンにあわせて「ママー、ドウ、ユー、リメンバー」のBGM流れていませんでしたか?
これも私の記憶交じりなのかな?
とにかく、本作は白眉の一作でしたねー。
次も期待していいかなー?
年末のごあいさつは、除夜の鐘・第九のシーンまでとっておきますねー
どういたしまして。3ヶ月も空けちゃいましたからね~(苦笑)
今日は時間が空いたのでチャンスだと(笑)
トクの出張は「俺の拳銃」と「午前零時の脱獄」ですね。
「村川透子」は観ていて爆笑、一発でアドリブってわかります。
その履歴書の写真が人形っぽいんですよね。
白木ですが完璧すぎて自滅、そして女への接し方が中途半端で結局自滅でしたね。
「人間の証明」の看板、そうでした!「人間の証明のテーマ」がさりげなく流れましたね。(追記しておきます)
そんな遊び心満載の大都会、大好きですね。
12月、あと3日ありますから頑張りますよ!?!?(笑)
いたので、本作オリジナルなのでしょうね。妙にリアルなCMです。
>ダイヤモンドのCMは、オープニングで原ひさ子さんがクレジットされていたので、本作オリジナルなのでしょうね
なんと!お金かけてますね~、自分はこのCM、昔映画館で見たような錯覚となりましたよ~。
さすが石原プロ、さすが大都会ですね。スケールの大きさを感じます!
村川透子って・・・年齢も当時の村川さんとほぼ同じだし。
犯人役の長谷川明男さんは僕の中では時代劇のイメージが強いですね。ウィキを見ると他の刑事ドラマにも出てますが、今BSで昔の時代劇の再放送しててそれを観てるのでどうも・・・。
最後に全員が帰って行くのは良いシーンですね。しかし、トクのクシャミは大袈裟ですがこれもアドリブ?。
「オルカ」に「人間の証明」と所々に映画の宣伝をぶっこんで来ましたね。
>これで課長が吉岡課長だったら最高でしたが。
読んで笑っちゃいましたよ(笑)
長谷川明男さんってやっぱり時代劇のイメージですよね。
みんな笑顔で歩くシーンはほのぼのとして良いですね。
トクのくしゃみはアドリブですよ。
エンディングに「人間の証明」のテーマをちゃっかり使っているのも笑みがこぼれますね(笑)
村川トオルコの出身地は、川崎なんですよ(笑)
40年前の映画指定席2000円とは、今と変わりませんね。上映後のDVDで収益あげるため、抑えているのでしょうね。
白木宅で津山の娘を死に追いやったことで、「男として恥ずかしいこと」や「いいかげんなこと」と悔いているのを神が聴いているのは、ニヤリとしてしまいました(苦笑)
洗濯物干しながらトクが聞き込みしている相手は、トクが撃沈した「アテンションプリーズ」のホステスに似てますね。
あと、白木の婚約者、さる高貴な方に振る舞い似てませんか?
次話は明後日の神主演?作で、残り2話となりましたが、大さん、上記で「グッドバイ1977」を予告してますね!
今回も予告期待してますm(__)m
今観ても、これ本当に自分がまとめたの??って改めて驚いております。自分で言うのも変ですが、よく出来てますね!(笑)
今回も見どころいっぱい。
ピンク・フロイドのアクセスと大都会のアクセスでとんでもないアクセス数に!
本当にストーリー紹介、復活出来るか~??(笑)
プロットがほぼ現代的で杉下右京ならもっとたくさんしゃべって追い詰めるんだろうナー的感覚でした(笑)
刑事ドラマでありながら弾丸一発、鉄拳一発もない作品、当時の視聴者はどんな風に見ていたんでしょうねえ。西部警察にも本作と似たような制約を加えたエピソードがありました(被害は無人の車が一台爆破のみ)ので、制作者側もたまにやりたくなるんでしょうね。
当ブログを見ながらの鑑賞、ありがとうございます(笑)古畑任三郎でしたらかなりおしゃべりにギャグを入れながら追及していたことでしょうかね。
闘いの日々のようなダークさはなくそしてハードなアクションが無く、珍しい作りとなりましたね。
金子成人氏の脚本がそうさせたのか、興味深くとても面白い回でしたね。しかも遊び心もいっぱいで(笑)
村川透子のギャグは笑いが止まりませんでしたよ。
本話の重箱捜査は、丸さんの粘り強い捜査の爪の垢を煎じて飲みたいくらい
です(^^ゞ
津山が殺されたOHASHI TAISHIN HOTELは、池尻大橋にある現在の大橋会館
でしょうか? 神泉町のセキネ質店の電柱看板が見えてました。
清美の勤めるクラブ「コスタラデルソーレ」は、スペイン語で太陽
海岸と言うんですって。
白木を津山殺人容疑で逮捕しましたが、証拠は清美の録音テープの
アリバイ作りくらいで直接証拠はなく、津山殺しは無罪だった
かもですね。
人間の証明は1977年10月8日封切り、オルカは1977年12月17日封切りで、
本話放送が1978年1月31日なので、1977年12月のロケでしょうかね?
人間の証明の上映館は、今はなき日比谷映画劇場ですね。
お次は神唯一の主演?作品ですね
上のコメにも書いてますが、今年も年末の挨拶は除夜の鐘・第九の
シーンまでとっておきますね!
丸さんの執念の捜査が事件解決のきっかけとなりましたね。
津山殺害は無罪に興味深いですね。その後の裁判、気になります。
人間の証明とオルカの生CMがピンポイントですね、人間の証明では人間の証明のテーマまで流しているし(笑)
ストーリーとしても個人的にお気に入りです!