映画 「ゴルゴ13 九竜の首」(1977年東映)
購入場所 amazon.co.jp
購入価格 1DVD¥3,467 (定価¥4,750の27%OFF)
備 考 1977年東映京都、「九竜の餓狼」を脚色、ほぼオール香港ロケ
監 督 野田幸男
出 演 千葉真一、嘉倫、志穂美悦子、エレーナ・スン、ジェリー伊藤、新藤恵美、鶴田浩二


ついに千葉ゴルゴを買ってしまいました。高倉ゴルゴを持っているだけにやっぱりDVDでも欲しい。
これは90年代に今は無き中野にあった中野武蔵野ホールで千葉真一特集(しかもレイト・ショー)で観て「直撃!地獄拳大逆転」と同様インパクトあった映画です。なので10年以上振りに鑑賞しちゃいました。
高倉ゴルゴは原作のさいとうたかを氏が脚本で参加していましたが、今回は原作のクレジットのみで映画製作そのものにはノー・タッチ、しかしながらこの映画のスタッフは原作に忠実なキャラとなるよう千葉ちゃんにコスプレさせます。

原作通り、全身傷だらけです。しかし髪型はパンチパーマ!もみあげも強引、まゆげがかなり強め。なんだか凄いメイクです。
ゴルゴ13の原作を読んでいなくても大丈夫なように?、依頼人の手下が遠くから監視してゴルゴの名前の由来、7ヶ国語が堪能とか、人種不明であることを説明してくれています。説明したあとゴルゴに気付かれて500m離れた地点から射殺されちゃいますが・・・。
あと依頼人が握手を求めて、ダメなこともちゃんと?描かれております。
やはり大味に映画を作る東映とあって突っ込みどころも満載、あのゴルゴが幼い女の子に背後をつかれ、鬼の形相で振り向くシーンにはゴルゴらしからぬでちょっと苦笑いしてしまいます。
衣装も派手でこれでは目立ってしまいます。
あと出演する外国人俳優のセリフは字幕スーパーではなく全部吹替えとなっております。
お話は原作「九竜の餓狼」を脚色、ところどころ原作のセリフがそのまま映画でも使われております。
「1発目は怒り、2発目は恐れ、3発目は愛」ってところね。
〆はJAC仕込みの宙刷りからスーパーショットを披露しております。
とにかく、大味な作りであるものの当時の東映のパワーを感じますね。東宝や松竹がお行儀が良いってのも分かる気がします(笑)
ちなみに、志穂美悦子のアクションはいつ観ても素晴らしい!(後継者に修羅雪姫の釈由美子を期待したが・・・)、新藤恵美が全くストーリーと関わらないで出演するのも東映らしいですかね。
70年代の東映映画って観ていて楽しい、面白い、千葉アクションも観られ、千葉ちゃんファンには押さえておきたい映画ではないでしょうか、失礼ながら笑ってはしまいますが・・・。

アーマライトM16の引き金を引こうとした瞬間に別のスナイパーに標的を撃たれ、唯一焦った表情の千葉ゴルゴ。原作以上の焦りですな。