再掲載 追悼・渡瀬恒彦 狂った野獣(1976年東映京都)
購入場所 amazon.co.jp
購入価格 1DVD¥3,466(定価¥4,725の27%OFF)
備 考 オリジナル1976年東映京都 デジタル・リマスター 監督:中島貞夫 主演:渡瀬恒彦
2017年3月16日再掲載(オリジナル記事:2011年2月22日 午前1時48分掲載)
渡瀬恒彦逝去 享年72歳
個性派俳優 渡瀬恒彦逝去、自分が小中学生の頃、角川「戦国自衛隊」でのタイムスリップ先での千葉ちゃんへ反抗する反乱部隊リーダー役、松竹「皇帝のいない八月」でのクーデーターを企てた自衛官役、日本テレビ系ドラマ「大激闘マッドポリス80」でのハチャメチャ刑事役と、近年の演技派俳優よりアクションで目がギラギラしていた頃の渡瀬さんが好きですね。
当ブログで掲載したこの76年の東映映画は渡瀬さんのギラギラさ、正に野獣のような怒涛な演技にインパクト大でした。目つきが鋭いし、いつ暴走するか判らない迫力がございました。
いきなり演技派となってしまう最近の若い俳優には出来ないパワフルな演技、やはりアクションを出来ることが俳優として必要なことだったのではないでしょうか。この映画はキアヌ・リーヴスの「スピード」の元ネタですな!フルスロットルな爆走映画、オススメです。
安らかにお眠りください。合掌。


久々に日本のB級アクション映画が初DVD化されたので買ってみました(笑)
ヤン・デ・ホン監督、キアヌ・リーヴス主演の「スピード」は日本の「新幹線大爆破」と「狂った野獣」を足して2で割った映画のようだ。なんとくわかるな~。
お話は時価¥8,500万円の宝石強奪に成功した渡瀬が移動の手段をタクシーではなくケチってバスで移動したため、銀行強盗犯(川谷拓三&片桐竜次!)がバスに乗り込んじゃったためにバスジャックに巻き込まれたってお話。
もう出演陣からして個性丸出し、目がギラギラしている正に狂犬な渡瀬、相変わらずカッコ悪い役が似合う川谷拓三、アクション映画以外は絶対似合わない片桐竜次(この俳優さん好きですよ~)、今の俳優に全く遺伝子が伝授されていない室田日出男に志賀勝と当時の脂ギトギトな俳優さんが最高なんです。
渡瀬恒彦が今でこそ落ち着いた役ですが、当時32歳の彼の目はまるで狂犬、今の若手俳優には出来ないギラギラ感がございますね。本人自らスタントもやっております!さすが渡瀬恒彦です!
この映画、当時のアメリカの映画から影響受けたらしく、白バイ警官の室田が歩道橋から飛び降りてバスに乗り込もうとするシーンは「ダーティハリー」(乗り込みは結局失敗)、これは後付けだと思うが、DJ役にアフロヘアな笑福亭鶴瓶ですがこれを「バニシング・ポイント」って本当かな??
ちなみにライヴハウスみたいなシーンに三上寛が「しょんべんだらけな湖」を披露しております。
もちろん、現在では「不適当」なシーンもあり(苦笑)とにかくハチャメチャ、突っ込みどころもありアクションそしてちょっとウフフって笑ってしまうところもあって楽しめた78分でしたね。
やはり男はギラギラしていないとね。渡瀬の狂犬のような演技は今の若手俳優には無理だろうな~。

この眼光鋭い男はそういないよね!でもバスでの移動はいただけなかった、危機管理能力が不足してしまったためにバスジャックに巻き込まれちゃったじゃん!

これ、見たことないかも。
ピラニア軍団でしたよね。志賀勝さん。

ええ、現在も恒彦さんのほうが、幅広い役作りできますよね。なのでこのマッドな役も似合ってますよ。実際にバスも運転しているんですね。この役のためにわざわざ大型の免許も取得したそうです、さすがです!
>ピラニア軍団でしたよね。志賀勝さん。
懐かしい響き(笑)そうです!今回の役はバスジャックに巻き込まれたチンドン屋さんの役です。なんだか笑えてしまいます。ちなみに京都府警の刑事役の岩尾正隆氏もピラニア軍団です!
こういう映画をみなさんで観て盛り上がりたいですね(笑)
幻の東映映画、初DVD化です。
>でも、渡瀬恒彦が交通費をケチる役とは・・・。
オープニングで相方の女の子から「ケチ!」って突っ込まれておりました。
ゴルゴ13ならこんなことしません、危機管理能力無さ過ぎですな(笑)
『狂った野獣』みたいなブッとんだ作品は今じゃあ絶対に撮れないでしょうし、今作での恒彦みたいな意気込みで作品に取り組む俳優もいないでしょうし、随所で活躍するピラニア軍団のように強烈な個性を発揮する俳優達も出てこないでしょうしと、とにかく制作に携わる人の情熱がビシビシと伝わってくる作品ですね。
実はバスジャックの強盗犯だけじゃなくて、乗客も野獣だという描き方もスゴイです。
あ、『日本暗殺秘録』の記事も楽しみにしております(笑)。
仰る通り、制作者の意気込みを感じさせます。音楽も映画も良いものを作ろうって意気込みはやっぱり80年代までかな??そう感じさせるものがこの時代にありますね、今の時代も一生懸命なんだと思いますが(苦笑)
川谷拓三が関西のおばちゃんに怒られているシーンも良いですね~。
片桐竜次の眼の鋭さも確認できて買って良かったです!
「日本暗殺秘録」は必ず記事にします!

当時のアクションについて渡瀬さんは「飢餓感の多い俳優がいっぱいいたのでそういうことをやらないのはアウトだと思った」と述べてましたね。そんな飢餓感有り過ぎ!な俳優が出演しており、ギラギラ度マックスでございます。アフロな笑福亭鶴瓶もファンキーですよ。
そうです!渡瀬版「白昼の死角」はDVD化を希望しております。高木彬光のピカレスク・ロマンにぴったりの役者さんでした。

東映時代の「仁義なき~」や他のアクション物、松竹での「事件」「皇帝~」「震える舌」では肉体からではなく心の演技へ。
素晴らしい役者でした。
自分は今は亡き夏目雅子さんが永遠のマドンナなのでお二人が共演された
「時代屋の女房」がお気に入りです。
今頃、先に逝った東映のあの仲間たちと再会しているのでしょうか。
屈強な役、人間味あふれる演技等、俳優として色々な役が出来た方ですよね。
自分の最初のイメージは悪役なイメージでしたので、戦国自衛隊での矢野陸士長は最期まで千葉ちゃんに抵抗していたのがとても印象深かったですね。

昔、「ダウンタウンDX」に志賀勝さんがゲストに出てて70年代の東映の裏話とか話してましたが浜ちゃんが志賀さんに「喧嘩が強い俳優は誰か?」と聞いたら、志賀さんは渡瀬さんを挙げてました。後、何かのクイズ番組(ダウンタウンDXの特番?)で元ヤクザの画家に組に入れたい俳優は誰か?で画家の人は渡瀬さんを選んでました。
最近は二時間ドラマに欠かせない俳優さんでしたが兄の渡哲也さんとはまた違う魅力と言うかギラギラした感じもしましたね。ご冥福をお祈りします。
当時の俳優さん、エネルギー満ち溢れた正に欲望と狂気が凄まじい方が多かったようで、渡瀬さん、ひるんだらおしまいって思っていたそうですね。
兄貴はどちらかと言えば落ち着いた感あるのですが静の哲也、激動の恒彦と言ったところでしょうか。
これが地上波で放送されていたことが奇跡!(笑)
鶴瓶のDJがカッコイイんです。やっぱり鶴瓶師匠はアフロヘアが似合います!(笑)