追悼･小林繁さん

2010年になっても、僕らの世代のスポーツ・ヒーローの訃報が届きました（泣）
節目と言われても、辛いものは辛いですね。

巨人、阪神通算139勝を上げて活躍された元プロ野球選手、現日本ハム一軍投手コーチの小林繁さんが、心不全で亡くなられました。享年57歳。

僕が小学校3年生の頃、野球に興味が湧いてジャイアンツを応援しておりました。
長島監督就任2年目の1976年、セ･リーグ最終戦の広島戦、デーゲームの広島市民球場で最後のバッター広島・高月選手を詰まらせてサード・ファールフライ（捕ったのは山本和生選手）に抑えて胴上げ投手となったシーンは今でも覚えております。
細身の体ながらとても綺麗なサイドスローは、小林投手以来見たことはありません。

ジャイアンツが77,78年と連覇して3連覇も間違いないと思っていた頃、あの江川騒動でタイガースへトレードされた時、子どもながらジャイアンツの優勝はないなと思いましたからね。小林投手の放出でセ･リーグ優勝も3年出来なかったし・・・。

江川騒動の当時、小林投手は「なんで俺があいつのために出て行かなきゃいけないんだよ」って思いを胸にしまい込み、マスコミの前では怒りの表情は全くなかった記憶がございます。
また2007年、江川氏との和解のCM出演の際、謝ってきた江川氏に「お互い大変だったよな」と逆に江川氏を気遣うこの大人の対応力、並の人間では出来ないですよね。

「申し訳ないと言う気持ちは、僕の中で終わっていない」と日曜日の緊急会見で目を潤ませながら発言した江川氏、小林さんのためにも解説者なんかやっていないで、そろそろ現場でユニフォーム着て欲しいね。

今思えば小林投手も、そしていつの間にかジャイアンツへ入団と言うレールに乗せられた？江川氏も犠牲者だったかもしれない。一番悪いのは、当時「空白の1日」で屁理屈で強引に江川氏と「契約」したジャイアンツなんだよなー・・・。

最後に小林繁さんのご冥福をお祈り致します。