第2期藤子・F・不二雄大全集第8回配本 みきおとミキオ
購入場所 復刊ドットコム通販
購入価格 1book¥1,575
備 考 オリジナル1974,75年 「小学四年生」「小学五年生」 「バウバウ大臣」同時収録
先日、新聞を読んでいたら被災地で少年ジャンプ最新号が1冊だけ仙台市内の本屋さんに入荷し、子供達100人が笑顔で立ち読みしたそうです。やはり漫画の力って何か底知れないパワーを感じます。テレビでは被害状況の映像が多く、子供達の心を塞ぎ込み防止するために、漫画や絵本は今後も活躍するかもしれませんね。
藤子F先生の作品にもそのようなパワーがあるかもしれません。
今回は第8回配本、1974年発表の「みきおとミキオ」です。
防空壕跡地の洞穴に100年後の世界へ行けるタイムトンネルを発見、そっくりな100年後2074年のミキオと1974年のみきをが入れ替わってのドタバタ・マンガです。主に100年後の世界を中心に描かれてます。以前単行本化された時に原稿紛失で掲載出来なかった2話を追加し、完全版で収録されております。
2074年、今からだと63年もかかる。その描写は月世界旅行を子供達で行けたり、富士山山頂にはビルが建て並び、買い物で海外へ簡単に行くことが出来(カナダまで買い物に行くってシーンあり)、また今で言うネット通販も出てきます。また防災対策が素晴らしいです。ものすごく便利な世界ですが、藤子F先生は便利すぎての警鐘を鳴らしております。
このお話だと100年後の人間は体力が無いようです。なので1974年のみきをが行くとオリンピック選手以上の力らしいのが笑える。
確かに年々、子供達の体力不足が報道されたりしてましたね。
また月世界旅行では隕石にぶつかって月に到着する軌道計算が出来ない。その残った計算式は「2467×13」と単純な掛け算、それを入れ代わった1974年のみきをは紙と鉛筆で計算し見事に、シャトルを軌道に乗せることが出来た。
やはり機械に頼ってばかりいるから最近、漢字が書けないのかな???(笑)便利すぎることを1974年で警告していた藤子F先生、先見の目はさすがです。
同時収録の「バウバウ大臣」はドラえもんのようなキャラ、オリジナルは1976年。「みきおとミキオ」「バウバウ大臣」は当時の子供向け雑誌掲載でも現在の大人でも楽しめちゃうところが藤子F先生の素晴らしいところかな。